初心者Dの仮想通貨・ブロックチェーンあれこれ

①超初心者向け(自分の復習用でもあります笑)に仮想通貨・ブロックチェーンについてロジカルに書きます!②文系として海外の文献を翻訳してるので、海外の情報もここで得られます。(Far East Blockchainのお力お借りしてます。)(間違いあったら指摘してくださると嬉しいです!)③あとはロシアを中心とする海外経験についても時々書きます。(トビタテ8期生でした。)読みやすいブログを目指して、これら3つのジャンルはタグをきちんと使い分けます。

NIS諸国のマイナー誘致戦略(翻訳)

 

[NIS諸国が仮想通貨のマイナーを歓迎]

 

   他のNIS諸国に倣い、沿ドニエストル共和国の政府関係者は、論争中の国内においてクリプトにとってよい環境をつくろうと試みている。新たに採択されたレジスレーションにより仮想通貨のマイニングは合法化され、海外投資家にはインセンティブが与えられた。マイニング施設を立ち上げるべく招致される企業家は、地元企業に登録するよう要求されもしない。さらにマイニング装置を無関税で輸入でき、また安価なエネルギーを無制限に利用できる。

 

主権国家と承認されていない共和国(沿ドニエストル共和国)が規制なしのマイニングを承認

 

   沿ドニエストル共和国議会は、ブロックチェーン技術の情報発展に関する新たな法律を採択したばかり。その規定に基づいて、特別な自由経済ゾーン(FEZ)がつくられる予定だ。仮想通貨のマイニングを取り扱う海外のビジネスマンは、地元の法人に登録せずともそこに駐在して事業運営を行ってよい。

 

   Kommersant(ロシアの日刊全国紙)によると、「我々はマイニング技術をもつ人々に意見を求め、合法的かつ技術的な基礎を築く必要があるという結論に至った。だから私達は規制の枠組みをつくったのだ。」沿ドニエストル共和国大統領Vadim Krasnoselsky氏はこう述べたという。モルドバウクライナに接するこの国のトップが、新たなレジスレーション採択のイニシアチブを発揮しているのだ。

 

投資家たちが受ける優遇は次の通り。

自由経済エリアに居住者はマイニング装置を無関税で輸入できる(見込み)

・資産をそのエリアから持ち出すことに政府が制限をかけ妨げることはない

沿ドニエストル共和国当局は、地方の電力系統へのアクセスを提供することに関して「最大限の援助」を約束

・「自然独占」により特別なレートがもたらされる可能性

 

○仮想通貨マイニングではエネルギーが集中的に必要となるが、沿ドニエストル共和国には問題はない。

・大統領のKrasnoselsky氏は、「私達は電力供給の国だ」と述べ、マイニング実施に対し豊富な余剰エネルギーがあると主張

ドニエストル川水力発電所とロシアが所有するモルドバ発電所が、48000キロワットもの電力をマイニングプールに供給可能

・チラスポリ(沿ドニエストル共和国の首都)中心にある3つの火力発電所も利用可能

モルドバ内の沿ドニエストル共和国の立場について交渉中であることと関係して、キシニョフ(モルドバの首都)には60億ドルの債務請求がなされている。沿ドニエストル共和国は、ロシアが提供するガスを利用することでより多くの電気を供給することができ、移行料金にあてることができる。

 

   Vadim Krasnoselsky氏によると当局は、沿ドニエストル共和国をマイニング場所として考えているロシアの投資家をターゲットにしているという。このポテンシャルあるビジネスには、ロシア連邦検事総長Yury Chaika氏の若い息子が一役買っている。30歳のIgor氏は有名なロシア人事業家であり、中国市場に参入するロシア企業を戦略的にサポートする会社の創設者である。彼はKommersantに対し、沿ドニエストル共和国当局がマイニング施設のためのインフラ整備をする予定であることを伝えた。最大25万ドル投資されるプロジェクトが、何人かのロシア人ビジネスマンと議論されているという。Igor Chaika氏は、沿ドニエストル共和国モルドバ共和国、ロシアのいずれかを選択する際に、電気料金は重要な役割を果たすだろうと述べた。

 

安価な電力と考え抜かれたインセンティブが、マイナーをNIS諸国へと惹きつける

 

   クリプト優遇の法制度を採用することで、沿ドニエストル共和国は、ビットコイン関連ビジネス展開に努める、NIS諸国における数エリアからなるチームに参加している。

沿ドニエストル共和国とよく似ているが、ベラルーシもまた、ロシアの安価なエネルギー供給やその他経済援助に依存しながらも、国際的な孤立を克服しようとしている。国内の仮想通貨、ICO、スマートコントラクトを合法化する大統領令が3月末までに施行される予定で、事業家は、マイニングなどの活動にかかる税金を申告したり払ったりする必要がなくなる見込みだ。

 

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   ここしばらくの間ウクライナでは、ビットコインや仮想通貨関連の事柄を規制するかに関して議論が活発に行われているが、全セクター容認の声が高まっている。ウクライナ議員が提案したレジスレーションの一部として、クリプト収入やマイニング収益に対するインセンティブと免税がウクライナで導入されるかもしれない。経済的にも政治的にもロシアと距離をとることを目指しているからだ。

 

   最近のメディアリポートによると、ウズベキスタンは、仮想通貨のマイニングを低コストで行うことができる国々のリストの中でも3番に入っている。政府筋、ユーティリティ会社、国際エネルギー機関(IEA)から集められたデータによると、そこではビットコイン1枚のマイニングに平均して1800ドルもかからない。

 

   クリプトへの投資が急激に増加しているロシア連邦にもまた、マイナーを歓迎しマイニング施設を管理するのに必要なことが備わっている。重工業に多くの電力を使っていたソヴィエト時代から保たれたエネルギー供給能力により、現在においてもかなり低コストでマイニングプールに電力を与えることができる。ロシア中央銀行も最近、国内での仮想通貨のマイニングに反対することはないだろうと公に述べた。

 

 

 

https://news.bitcoin.com/another-post-soviet-jurisdiction-welcomes-crypto-miners/

より翻訳・要約

 

#仮想通貨 #ブロックチェーン