露アルファ銀行がMarco Poloネットワークに参加(翻訳) - 初心者Dの仮想通貨・ブロックチェーンあれこれ

[ロシアのアルファ銀行が、貿易金融分野のブロックチェーンコンソーシアム"Marco Polo"に参加]

ロシアのメガバンクであるアルファ銀行が、Marco Poloに参加した。これは、ソフトウェア企業R3と貿易金融専門会社TradeIXの共同事業による※貿易金融のイニシアチブである。

f:id:ddd-hyosuke:20190323002820j:image

2017年9月にローンチされたMarco Poloは、世界をリードする金融機関によって開発されたプラットフォームである。Marco Poloには、ING, Commerzbank(ドイツのメガバンク), BNP Paribas, Anglo-Gulf Trade Bank, NatWest(ナショナルウエストミンスター銀行), Natixis(フランスの銀行), Bangkok Bankなどの銀行が参加している。

Marco Poloは、2017年に銀行コンソーシアムが行った実証実験の成功の後、昨年試験段階に入った。

オープンAPIとCordaのブロックチェーン技術を活用したMarco Poloは、コストや時間、リスクを減らしながらも、顧客の満足度を高め、またデータ統合を円滑にするために、銀行と顧客間の商業資本及び運転資本運用の一助となることが期待される。

このブロックチェーンベースの貿易金融プラットフォームにより、銀行は※ERP統合型貿易ソリューション、Procure to Pay(調達から支払までのビジネスフロー)、ロジスティクス、決済システム、即時トランザクションを組み込めるようになる。

アルファ銀行の貿易金融のトップであるDina Markulova氏は、Marco Poloネットワークは「成功するための最高のパートナーとなる、最も進んだ、また前を見据えている、貿易金融とブロックチェーン技術のコンソーシアムである」と述べた。

「エンドツーエンドソリューションや顧客にとってのより良いサービスを提供するため、また世界のサプライチェーン・マネジメントを最適化するため、貿易や供給に関わる最高の金融サービスをお客様に提供するという目標実現を目指し、我々はオープンAPIや分散型台帳技術(DLT)を含む最新の技術に投資するつもりだ」と彼女は述べた。

R3のCEOであるDavid E. Rutter氏は、Marco Poloネットワークはアルファ銀行に幅広い金融ソリューションへのアクセスを提供しつつ、効率性と透明性を高めることができるだろうと述べた。

※メモ

•貿易金融について、またその業務に対するブロックチェーンを利用した新規構想

貿易金融とは「輸出入を円滑に進めるための資金融通や信用供与など、貿易に関連するすべての金融」で、現状では、その業務では「様々な紙の書類の異国間バケツリレー」が行われている。

ここには次のような課題がある

•書類がメールやFAX、郵送といった手段でやり取りされているため、時間とコストの負担が大きい。(ミスしたとき面倒だったり)

•参加者や手続きが多いため、書類と商品の引き渡しとのタイムラグも大きくなる

様々な書類を電子化した場合これらの課題はいくらか解決されるが、様々な参加者が関わる貿易取引では、必要なITインフラの構築など共通のシステム化は難しい

f:id:ddd-hyosuke:20190331212846j:image