KPMGの報告:注目を浴びるブロックチェーン技術(翻訳)
より翻訳・要約
[KPMGの報告:テックリーダーの41%が、3年以内のビジネスへのブロックチェーン導入を検討]
仮想通貨の価格は2017年及び2018年始め頃に常に高騰していたのと比べると依然暴落しているものの、産業にはフィンテックの主要関係者が参画したこともあり、全体としては明確で一貫した発展や結びつきを達成してきている。
例えば、私達は2019年に突入したばかりであるが、クリプト産業では、JP Morgan Chase(ニューヨーク州に本社を置く銀行持株会社)やBanco Santander(マドリードに本拠を置く、スペイン最大の商業銀行グループ)のような既存の金融機関がクリプトの実情の精査を行うなど、既に劇的な発展があった。
仮想通貨は主流な人気を得つつある
仮想通貨の最近の人気上昇を報告しているのは、監査、税務、及びアドバイザリーサービスを提供する企業、KPMGだ。KPMGはテクノロジー産業におけるグローバルリーダーについて、12カ国から選んだ740人以上を調査し、the 2019 Technology Industry Innovation surveyという報告の中でその結果を公表:
・テックリーダーの41%が、今後3年間のなかでビジネスにブロックチェーン技術導入を検討
・残りについては、31%が中立的で、導入する可能性もしない可能性もあり、28%が今後3年間のうちには導入する予定なし
・ブロックチェーン技術は今後3年間でテック系企業のビジネス方式を変えるかについての回答結果も上記のものと類似
→48%が変える/おそらく変えると、24%が中立であると、27%がおそらく変えない/変えないと回答
最近のKPMGのブロックチェーン調査の結果やForbesの報告によると、ブロックチェーン教育提供の先駆者であるB9labの共同創設者、Damien Ducourty氏は、ブロックチェーン技術は産業構造を変える力をもっていると述べたという。
「現職者は起こりうる変革の一助となり、変化や試行の構想を練ったり、既存の制度を合理化したりすることが出来る。多くの企業は、その両方を行うことで選択肢を残しているようにみえる。」
リードするブロックチェーン産業
KPMGのブロックチェーン調査はまた、その影響を最も受けるであろう産業、さらにブロックチェーン技術の課題と利点に関する一連の質問を含んでいた。
・ブロックチェーン技術により今後3年間で最も変化する産業→IoTが27%、取引が22%、サイバーリスク(の減少)が20%、コントラクトが18%との回答
・ブロックチェーン技術実装により引き起こされるであろう今後3年間の大きな課題→使用事例の不明瞭さが24%、技術の複雑さが14%、投資ファンドの不足が12%
・ブロックチェーン技術がもたらす最大の利点→ビジネス効率の改善が23%、製品や/またはサービスの差別化が12%、コスト削減が9%、データが増えることで得られる、ビジネスでの洞察力が9%
結局これらの調査から言えることは、ブロックチェーン技術が世界のテックリーダーの間で注目を集めているということだ。ブロックチェーン技術が将来普及するかについてはもはや疑うまでもないが、いつ、どのような理由で普及するようになるかを考える必要があるだろう。
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